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10月26日 (土) 第1043夜「アンドロメダ大星雲打法」 [長年日記]

_ あれは何日前の事だっただろうか…

もうよく憶えていないあの日。

_ 「ヘヴェさんあれがスイレンリニンサンが言ってたクラスタですよ。大きいですね。」

私は丸いしっぽを連れて見物に来ていた

_ 他の狐魂が殴るのを見ていると、しっぽで生きている丸いものはふいに私の前に出てきて上体を立ち上げた。

そして前足をワキワキしたあとこちらに目を合わせたまま動かなくなった。

_ 「殴りたいんですか?」

動かなくなったしっぽは動かなかった。

_ 「殴りたいんですね。」

動かなくなったしっぽは動かなかった。

_ 「じゃあヘヴェさんをクラスタに向けてブン投げますね。」

動かなくなったしっぽは動かなかった。

_ 「ちゃんと帰ってきてくださいね。」

動かなくなったしっぽは動かなかった。

_ その日、大きいしっぽは帰ってこなかった。

_ ――――――

_ 今日も帰らないあのケダモノ。

今も殴っているのだろうかと思い、殴っている姿を想像しようとしたがうまくいかなかった。

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