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果敢に挑む スペース 師団

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10月14日 (月) 第1041夜「以蔵の気持ち」 [長年日記]

_ 「ねぇ、ヘヴェさん。」

私はレジ袋を三角に畳みながら声をかけた。

_ 「もしヘヴェさんみたいな狐がもう一匹増えたらどうしますか?」

私が後ろを振り向くと、しっぽが大きくて丸いそれはコロコロ転がっていた。

_ 「光の方はもう五匹揃っているんですけどいい機会だし他の4匹のどれかに休んでもらうのもいいかもしれませんね。」

そう声を掛け、変わらずコロコロ転がり続けるしっぽから目を離し私はレジ袋畳みを再開した。

_ 「次は風の方が来て下さるとバランスが取れていいですよね。」

私が再び振り向くとつやつやしっぽのそれは止まっていた。

_ 「そうですね。」

私はそう一言だけつぶやいた。

_ 昼下がりの日差しが暖かく気持ちよく感じられるこの季節。

私は畳んだレジ袋と一緒に二匹目のヘヴェリウスをコンテナにしまった。

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