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そんな言葉が出てしまう程私は憔悴していた。
もう遭遇する事もあるまいと、そう思っていた、そう決めつけていた。
_ 己の認識の甘さと思い込みの愚かしさを後悔し、私は駆け出した。
そう思いながらも今できる事は逃げる事しか思いつかなかった。
だから走り続けた。
_ 力尽きるまで、いや力尽きても走り続ける覚悟だった。
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_ 押し寄せてくる疲労と痛みによって覚悟虚しく私は倒れ込んだ。
_ しかし倒れてはいけない。
気概さえあればまだ走ることができる。
_ 私は前に進もうと顔を上げた。
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私はこれからどうなるのだろうか。
_ いやそれはもうどうでもいい事だ。
_ 私が私じゃなくなるのだから…