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ピカピカの クソゲー プロジェクト

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10月31日 (水) 第987夜「合わぬ蓋あれば合う蓋あり」

_ 山、それはいつだって儚いもの。

_ ちゅうわけで山レポート。

登山パーティが2名というところでもうかなりアレだが、これはmixiで呼びかけて、やる気満々で乗ったのが私だけだったという、かなりアレなナニでソレしているのでナニ。

呼びかけた人は既に四回も登山をしている兵(つわもの)なので、なんとかなるでしょ。

と考えていた。そう、その時私は完全に山を舐めていたのである。

_ 山に到着。そそくさと扉を開けて中に入る。

入ったとたんに厨房から漂う油気にいきなりやられる。

改装したんだったらエアカーテンぐらい付けてくれよ。とか思いつつ、ぐったりと席について、メニューを観察。

謎の値段設定に二人でツッコミを入れつつ選定開始。

私(とりあえずパスタはやっとかなな)「じゃあ甘口キウイスパ」

相方「で、カキ氷はどれにする?」

私「えーと、とりあえずパスタを食べてから、その後で追加を…」

相方「で、カキ氷はどれにする?」

私(アンタはオニですか!)「じゃあ、マンゴースペシャル(辛口)!」

相方「オレはみそピラフ。」

相方にもやられる。

食べる前から既にやられっぱなしのオイラの前にマンゴースペシャル(辛口)がやってくる。

_ テーブルに置かれた瞬間に笑ってしまう。とりあえず今はこれしか来ていないのでこれを食べましょう。

む〜唐辛子系の舌にくる辛さじゃなくて、香辛料系の鼻と喉にくる辛さか…でも、結構いけるねぇ。 相方はこの辛さはダメらしいので私が少々こぼしつつも率先してシャクシャクする。 程なくして、全てのメニューが揃う。

_ 見た目は写真で知っていたので、ためらいもなく、フォークを手にとってクリームとキウイ以外の所をクルクルむしゃむしゃ。

(お、甘酸っぱくて結構いけるかも。)

むしゃむしゃ

(カキ氷で辛くなっていた口の中を中和できていい感じ)

むしゃむしゃ

ちょいとお水を口に…

これがいけなかった。

_ それは違う食べ物と化していたのである。さっきまで食べていたパスタなのに…

「そうだ自然の甘味のあるキウイを食べれば、再び美味しく…」キウイは冷たくそして酸っぱかった…

「ダメ元でクリームか!」ダメで元々だった…

「ならカキ氷と食べあわせだ!」しかしパスタを巻いたフォークを持った手がどうしても止まる。

これはもう、本能が「食べちゃダメだ!」と信号を送っているとしか考えられない。なんで?さっきまで結構美味しく感じてたじゃないの!

とりあえず、二三本を口の中に放り込む…噛んでばっかりでなかなか飲み込めない!

もしかして味じゃないのか!味以外の別の何かを感じて拒否しているのか!

もしかして油か?

_ 食えないものは後にして、とりあえずカキ氷に全力を注ぐ事にする。

辛いのは好きなのでシャクシャク食べれる。

中のアイスクリームが出てきたところで、相方さんが「このアイスクリームが美味しい」といってアイスクリームを食べ始める。

いいさ、私はカキ氷さえ食べていればそれでいいんだ!パスタなんて知らない!

お腹がふくれてきた…マズイ状態だ!

カキ氷で満腹なんて初めての体験だ!

_ 結果

_ 遭難

_ 相方さんに「ユウシャだな」と褒められた。

私が悔しがっているのを見て、相方さんに「そういう反応は初めてや。」とか言われる。

_ ちゅうかマジで悔しい。次回は登頂してみせるぜ。

しかし、カキ氷はしばらくカンベンな!

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 仇敵 [山のカキ氷って見た瞬間に「まるで聳え立つクソだ…」って台詞が頭の中駆け巡るんだよなぁ]

_ 鉄魔 [そうか、そうしてハートマン軍曹は殺されるわけか]


10月31日 (木) 第1045夜「六匹目」

_ 「ヘヴェさんは今頃どこでどうしているのでしょう。」

洗面器にお湯を溜めながら私はそんな独り言をつぶやいていた。

黄土色の毛が絡まったブラシを洗面器に放り込みぼんやりと眺めていた。

_ 玄関が開けられる音がし、私は我に返った。

_ 振り向くとそこには右向きの直立狐が佇んでいた。

_ 「誰ですか?」

私は言葉を発しながらこの人型狐を知っている事に気付いた。

_ (…知っている?誰?)

_ えも言われぬ感情がこみ上げてくる。

_ (逃げなきゃ…)

_ しかし体は動かなかった。

_ 右向きの直立狐はそこに佇んでいた…


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